教えて!あいちゃん
アレルギーを起こしやすい
体質って?
アレルギー体質とは、身体を守る免疫のバランスが崩れ、本来は拒絶する必要がない花粉やハウスダストなどの原因物質に過剰反応しやすい状態を指します。
「アレルギー性疾患」としてよく見聞きする、気管支喘息(ぜんそく)、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹(じんましん)、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症などは、すべてI型アレルギーに分類されます。
また、時に命にかかわるアナフィラキシーショックもI型アレルギーに含まれます。
アレルギーが発症するメカニズムはとても複雑で、乾燥で皮膚のバリア機能が低下することなどが原因で季節性のアレルギーが出る人、免疫力低下によりアレルギーが出る人もいます。

アレルギー体質とは?
I型アレルギーの場合、体内にアレルゲンが入ると身体はそれを異物と認識しIgE抗体という物質を作り出します。
その後、アレルゲンが体内に入るたびにIgE抗体が過剰に反応し、アレルギー症状を引き起こします。
このように免疫が特定の物質に対して過剰に反応する状態が「アレルギー体質」 です。
また、アレルギー体質には遺伝的な要因も関与しており、親がアレルギーを持っている場合、子どももアレルギーを発症しやすい傾向があります。
アレルギー検査と対策
アレルギー体質かどうかは内科、皮膚科、アレルギー科などで検査することができます。
アレルギーを起こしづらくするためには、アレルゲンが何かを突き止め、それを遠ざけて生活することが必要です。
例えば、ハウスダストがアレルゲンであれば、部屋をこまめに掃除してホコリやダニをためないようにしましょう。
アレルギー体質を根本から変えることは基本的には難しいとされていますが、アレルゲンに対して徐々に体を慣らしていく減感(げんかん)作療法(アレルゲン免疫療法)は効果的で、スギ花粉やダニアレルギーに対する舌下(ぜっか)免疫療法もそのひとつです。