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これって、うつ病?
うつ病の初期症状を解説
うつ病の症状の種類は多様であるうえ、それぞれの発現の仕方や重さもケースバイケースです。
そのため、体調不良なのか、病気と認められるほどのものなのか、わかりづらいことも少なくありません。
うつ病のリスク因子と初期症状を知り、もしものときは早期対処につなげられるような心構えをしておきましょう。
「いつもと違う」は、
うつ病のサインかも?
悲しくつらいできごとに遭遇すれば、誰でも気分が沈んだり、食欲が低下したりするもの。
それが一過性の不調であれば、心身をいたわりながら生活しているうちに、やがて回復していきます。
しかし、不調が2週間以上続いたり、日常生活や業務に著しく支障を及ぼしたりする場合は、そのままにしておくべきではないでしょう。
具体的には、図1の項目1~9のうち、5つ以上(①か②を含む)が2週間以上続いていたら受診をおすすめします。
うつ病のサイン(図1)
出典:厚生労働省「こころもメンテしよう~若者を支えるメンタルヘルスサイト~」
きっかけがあれば、
誰でも発症する可能性が
うつ病は、いくつもの要因が絡み合って生じる病気です(図2)。
1つの要因だけでなく「遺伝的要因」「環境的要因」「身体的要因」など、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。
うつ病のリスク因子(図2)
ここでいう「環境的要因」とは、事故や災害、思いもよらぬできごとといった大きなストレスのことを指しています。
意外なことに、結婚や出産、昇進といった一般的にはうれしいと思うようなできごとも、大きなストレスを伴う変化に含まれます。
ある程度の環境変化は、「いつもの自分」なら対応できることが多いでしょう。
しかし、寝不足や体調不良などが重なると、いつものように対応できなくなることも。
そして、初めは不調の範囲でとどまっていたとしても、じわじわとうつ病へ移行していくことがあります。
「困りごとを相談する」
くらいの気持ちで受診を
うつ病が疑われる場合は、精神保健指定医や精神科専門医がいる心療内科や精神科、神経内科を受診してください。
受診することに抵抗感を抱く方もいますが、「困りごとを相談する」「治療が必要か意見を聞いてみる」くらいの気持ちで構いません。
誰かに自分の状況を知ってもらうことは思った以上に心強いもので、少しずつ状況を改善するためのきっかけになることでしょう。
うつ病は「心の風邪」とはいうものの、普通の風邪のようにすぐに治るとは限りません。
特に、うつ病の薬物療法では、状態が安定するまで短いスパンで受診しながら、慎重に薬の量を調整していくことになります。
焦ることなく病気と向き合う姿勢が必要になるでしょう。
公式アプリで
ストレスを減らそう
うつ病は定期的な治療を行わなければならないため、身体への負担(ストレス)になることもあり得ます。
丁寧な主治医であるほど、話を長く聞いてもらえる反面、診察の順番がくるまで長く待つこともしばしばあるでしょう。
そのうえ、薬の受け取りにも長い待ち時間が発生すると、それがストレスとなって受診や服薬を中断したくなるかもしれません。
そうした状況で薬の受け取り時間を短縮したいときは、公式アプリ「いつでもアイン薬局」の処方箋送信をぜひご活用ください※1。
また、公式アプリからオンライン服薬指導を受ければ、薬に関する疑問や不安を気軽に薬剤師に相談できます※2。
周囲の目を気にすることなく聞きたいことを聞けるので、余計な気苦労なく治療に専念できるでしょう。
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※1
処方箋の有効期限内〔発行日を含めて原則4日間〕に原本のご提出が必要です。
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※2
薬の配送料については、ご利用いただく薬局までお問い合わせください。
記事監修
野原 弘義
精神科医/産業医
2014年 慶應義塾大学医学部卒業。
2016年 慶應義塾大学医学部 精神神経科学教室
入局。
2018年
製薬会社の統括産業医に就任し、大手金融企業や広告代理店企業などの産業医を務める。
2023年
アインファーマシーズ統括産業医に就任。
スタートアップ企業の産業医にも注力しながら、生活習慣病とメンタルヘルスの方への夜間診療を行うMIZENクリニック市ヶ谷麹町の院長として日々診療に従事している。