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インフルエンザの症状とは?
知っておきたい予防法と対処法

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性の上気道感染症です。
11月下旬から感染者が増え始め、翌年1~2月頃に流行がピークに達する傾向があります。
例年のことではありますが、インフルエンザの感染予防、そして感染してしまった場合の早期対処を心がけていきましょう。

インフルエンザの症状

インフルエンザの症状は、一般的なかぜの症状と似ているようで、実は少し違います。
対処が遅くなると症状が長引いてしまうことも。
正しく判断・対応できるよう、まずはインフルエンザの症状を押さえましょう。
また、インフルエンザでも症状が軽い場合もあるので、少しでも疑わしい場合は受診しましょう。

インフルエンザとかぜの症状の違い

インフルエンザの予防法

ワクチン接種

ワクチンは、感染を防ぐことはできませんが、発病を抑える効果が一定程度認められています。
また、重症化や合併症発症のリスクを下げるために有効です。
65歳以上の高齢者では、インフルエンザによる死亡率が約80%低下するという報告もあります
ワクチンの効果は接種後2週間から5ヵ月程度続くと言われています。
昨今は流行時期が早期化・長期化しているため、計画的に接種しておくと良いでしょう。

日常生活でできる予防策

インフルエンザの予防には、感染対策と免疫力の向上も重要です。

感染対策としては、うがい・手洗い、マスクの着用が挙げられます。
インフルエンザウイルスが付着した手で鼻や口などの粘膜を触ると感染する可能性が高くなるので、ウイルスとの接触を避けるよう心がけましょう。

免疫力を高めるためには、食事、運動、睡眠が重要です。
本来、身体にはウイルスから身を守る免疫力が備わっていますが、疲れ、睡眠不足、ストレスの影響で低下してしまいます。
栄養バランスの良い食事、適度な運動、質の良い睡眠を心がけ、免疫力を高めていきましょう。

日常生活でできる予防策

インフルエンザの検査と治療

検査方法

インフルエンザの診断キットを用いると、15分前後で結果が出ます。
ただし、発熱した直後は検出感度が高くないので、「陰性」になることがあります。
そのため、多くの医療機関は、発熱直後ではなく、12~48時間経過したタイミングで検査するよう推奨しています。
なお、発症から48時間を経過してしまうと、治療薬の効果が期待できなくなるので、注意が必要です。

また、発熱からの時間経過にかかわらず、実際にインフルエンザにかかっている方で検査結果が「陰性(インフルエンザではない)」と出ることもあります(偽陰性)。
そのため、医師は検査結果だけではなく、症状、病歴、家族を含めた周囲にインフルエンザにかかった方がいるかどうかといった点を問診し、総合的に判断しています。

治療薬

治療には、ウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザ薬を使います。
現在、内服薬、吸入薬、点滴薬の3種類があり、状態に応じて医師が選択します。
併せて、体力の消耗を抑えて回復を促すために、発熱に対しては解熱鎮痛薬、鼻水・鼻づまり・くしゃみに対しては抗ヒスタミン薬というように、症状に応じた薬が処方されます。

学校や職場は何日休めば良い?

学校保健安全法では、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」をインフルエンザの出席停止期間としています
職場でもこれに準じたルールを定めていることが多いでしょう。

発症前日から発症後3~7日間は鼻や喉からウイルスを排出し、発症3日目前後は最も感染力が強いと言われています。

  • 乳幼児の登園については「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで」とされています。

インフルエンザによる出席停止期間

注意したい合併症

インフルエンザでは、さまざまな合併症(インフルエンザが原因で引き起こされる別の疾患)が起こることがあります。
合併症が起こると、入院が必要になったり重症化したりするリスクが高いので注意が必要です。
注意したい合併症をいくつかご紹介します。

中耳炎

耳の痛みや耳垂れなどの症状が起こります。
特に小児は身体が小さいために、鼻から侵入したウイルスが耳に入り込んでしまいやすく、成人と比較してかかりやすいと言われています。

副鼻腔炎

鼻水が鼻の裏側(副鼻腔)にたまり、鼻や頭の痛み、膿のような黄色い鼻水が生じます。

肺炎

ウイルスが肺などの下気道にまで入り込むために起こります。
特に、免疫力や抵抗力が弱い方、呼吸器系の持病がある方は急に悪化することがあります。
「息が切れる」「唇が紫色になっている」といった様子が見られたら、すぐに医療機関を受診してください。

脳症

「高熱が続く」「けいれんしている」「意識がなくなりぐったりしている」といった様子が見られたら、すぐに医療機関を受診してください。
小児においては、一部の解熱剤を使用すると、インフルエンザ脳症を引き起こす可能性が高くなります。
20歳以下の方に多いものの、成人でも起こる場合があります。
自己判断はせず、必ず医師にご相談ください。

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インフルエンザはかぜに比べて症状が重く、乳幼児や高齢者では重症化することも。家族や自身を守るために、インフルエンザを予防する生活習慣を心がけていきたいですね。

記事監修

野原 弘義

精神科医/産業医

2014年 慶應義塾大学医学部卒業。
2016年 慶應義塾大学医学部 精神神経科学教室 入局。
2018年 製薬会社の統括産業医に就任し、大手金融企業や広告代理店企業などの産業医を務める。
2023年 アインファーマシーズ統括産業医に就任。
スタートアップ企業の産業医にも注力しながら、生活習慣病とメンタルヘルスの方への夜間診療を行うMIZENクリニック市ヶ谷麹町の院長として日々診療に従事している。

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