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公開日:2023/5/29

アイン薬局の取り組みレポート

「お待たせしない薬局」実現への挑戦。待ち時間短縮に向けた取り組み

どうしたら待ち時間は減らせる?東大店の取り組みに迫る

アイン薬局は、「患者さまをお待たせしない」ことを重要テーマの一つとしてサービス改善に取り組んでいます。
待ち時間短縮というミッションに挑んだ東大店薬局長の伊能さんに話を聞きました。

登場人物プロフィール

あいちゃん

「アイン薬局のあいちゃん通信」の運営を担当する薬剤師。アイン薬局ならではの取り組みをわかりやすくレポートします。

伊能さん

アイン薬局東大店・薬局長。
「患者さまに寄り添う薬局」実現への情熱は人一倍!

安全性とスピードアップの両立に挑戦

患者さまを守るために欠かせない大切な工程とは

患者さまが薬局で薬を受け取るまでには多くの工程がありますね。

そうですね。処方箋を受け付けてから薬をお渡しするまで7つの工程(図1)に分けられます。

そうですね。
処方箋を受け付けてから薬をお渡しするまで7つの工程(図1)に分けられます。

薬局で薬を受け取るまでに必要な7つの工程(図1)

薬局で薬を受け取るまでに必要な7つの工程(図1) 薬局で薬を受け取るまでに必要な7つの工程(図1)

※1 処方箋に基づいた薬の準備
※2 必要に応じた、処方医への問い合わせ

まずは、患者さまから処方箋を受け取ったら、その情報をシステムに入力します。
入力内容や処方内容が適切かどうか照合・監査してから薬を準備し、さらに最終鑑査を行う等、不備なく薬をお渡しできるよう幾重にもチェックします。
こうしたプロセスの中で、併用薬との相互作用や他科受診の有無等さまざまな観点から薬剤師が確認し、疑問点や不明点があれば処方医に問い合わせます。
そして服薬指導は、患者さまと一緒に、その方にとって適切な処方か確認する「最終チェックポイント」だといえます。
安心・安全な服薬を実現するには、こうした複数の工程が欠かせないため、どうしてもある程度の時間がかかってしまうのです。
ただし、アイン薬局では、各工程で安全性の担保に必要なポイントを整理し、同じ確認を繰り返したり、逆に確認不足になったりすることを防いで、安全性と効率化を両立させています。

試行錯誤を重ね、平均待ち時間50%減に※2021年比

東大店では、なぜ待ち時間短縮に取り組んだのですか?

当薬局は(写真1)のように東京大学医学部附属病院の研究棟の中にあり、毎日200人以上の患者さまにお越しいただいています。

アイン薬局東大店の外観(写真1)

全国から多くの患者さまが受診される環境で症状が重い方もいらっしゃり、待ち時間の長さでご負担をおかけしてしまいます。
また、遠方からの通院では、新幹線や飛行機の時間の都合もあります。
研究棟は歴史ある建造物で複雑な構造をしており、動線や死角の問題もありましたが、患者さまのご負担を軽くするため「お待たせしない薬局」実現を目指して1年前から取り組みを開始。
業務を秒単位で管理しながら改善を重ね、平均待ち時間が50%減になりました。※2021年比

多角的な視点から薬局全体をブラッシュアップ

「場合分け」をキーワードに業務効率化

待ち時間50%減とは大幅な短縮ですね!
具体的にどのようにして達成できたのですか?

まずは、7つの工程の「入り口部分」を広げるため、処方箋内容を入力するスタッフを増員。
次に、「処方内容での場合分け」をしてスタッフを機動的に動かすことにしました(図2)。
用意する薬の種類が多かったり、調合が必要だったりする場合は、入力照合と処方監査を同じ薬剤師が担当します。
一方、薬の種類が少ない場合は、最終鑑査を担う薬剤師が入力照合を行い、人手が必要な業務をヘルプすることにしました。

薬の種類等で二分化されたプロセス(図2)

薬の種類等で二分化されたプロセス(図2) 薬の種類等で二分化されたプロセス(図2)

また、カウンターが柱を境にして2か所に離れている構造なので、上記のプロセスに合わせて患者さまをお呼びするカウンターを使い分けるようにしました(写真2)。
こうして滞留しやすい工程の対応能力を高めた結果、業務効率が大幅にアップしたのです。

東大店内部の様子(写真2)

レンガ調の柱の向こうにもカウンターと待合室がある

欠品を起こさないことも待ち時間短縮のポイントに

「場合分け」とはおもしろい発想ですね。
それ以外には、どのようなことを行いましたか?

先に紹介した以外のスタッフの動きも全面的に見直し、担当やルールを明確化することで、さらなる業務効率化を図りました。
また、薬の欠品が生じると、患者さまにご迷惑をおかけするだけでなく、近隣店舗への在庫確認等で待ち時間が長くなる要因となってしまいます。
そこで、在庫管理の方法を一部変更したり、調剤棚を増設したりして、できるだけ欠品を防ぐことにも力を注ぎました。

変わったのは待ち時間だけではなかった!

患者さまの笑顔も、スタッフの余裕も増えていった

待ち時間短縮を成し遂げたことで、薬局にどのような変化がありましたか?

何よりも、患者さまに、より気持ちよく来局いただけるようになりました。
「思ったより早くて助かった」と笑顔で声をかけていただくこともしばしばです。
これからも待ち時間短縮につながるよう継続して取り組んでいきたいですね。
またスタッフ同⼠の連携が強化され、薬剤師に時間的余裕ができたことで、電話でのフォローアップ等、患者さまに関わる機会を増やせたこともうれしいです。

進化を続けるアイン薬局に今後も期待を

最後に、患者さまへのメッセージをお願いします。

今後は東大店の成功事例を共有し、ほかの店舗でも導入していくことになります。
現場の声を大切にしながら積極的に改善を重ねようとする風土は、アイン薬局の誇れる文化の一つです。
薬に関する困りごとがあれば、ぜひお気軽にご来局ください。

糖尿病の治療は長期にわたることが多いので、アイン薬局の薬剤師が安心して治療を続けていただけるようサポートしていきます。便利なアプリを活用すれば、さらに心強い味方が増えますね!

※本記事は2023/3/7時点の取材に基づいた情報です

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