薬局プレアボイド
薬の飲み方・使い方
事例44 薬の効果が出るまでの時間を考慮して、痛み止めの種類を変更
薬によっては同じ成分であっても効果が出るまでの時間や、効果が持続する時間が異なるものがあります。
治療に適したタイミングで効果が出るように、現在の症状を薬局でお伺いして、患者さまの症状と医師の処方意図に齟齬がないかを確認し、薬を提案させていただくことがあります。
尿路結石の痛み止めとして飲み薬が処方された事例
処方変更前
ジクロフェナクNa錠25mg
(飲み薬の鎮痛・解熱・抗炎症剤)
処方変更後
ジクロフェナクNa坐剤25mg
(坐薬の鎮痛・解熱・抗炎症剤)
尿路結石の治療薬の他に、痛み止めのジクロフェナクNa錠25mgが頓服として処方された患者さま。
患者さまにお話を伺うと、痛みが出た時にすぐに効く薬を処方することと、薬剤師に使い方を聞くようにと医師から話があったとのことである。
ジクロフェナクNa錠25mgでは服用後30分以内に効果が表れるとされているが、坐剤の方が有効成分の吸収が早く、より早くに効果が表れることが期待できる。
また、「使い方を聞くように」との医師のお話からは、坐剤で処方する意図があったと考えられた。
そのため医師へ連絡し、処方意図の確認を行い、ジクロフェナクNa坐剤25mgへ変更となった。