薬局プレアボイド
副作用
事例19 患者さまとの会話から薬の副作用の可能性を発見
薬の効果が出ていても、副作用が同時に出てしまうこともあります。その場合、医師と相談の上、薬の効果と副作用のバランスを見ながら治療が変更になる場合があります。
こむらがえり(足がつる症状)は改善しているが、むくみがある患者さまの事例
<処方内容>
芍薬甘草湯(「こむらがえり」の薬)
スピロノラクトン(利尿薬)
処方変更前
芍薬甘草湯
処方変更後
こむらがえりの改善のため処方終了
処方変更前
スピロノラクトン
処方変更後
むくみの改善のため処方終了
むくみに対してスピロノラクトンが継続して処方されていた。
芍薬甘草湯にはむくみの副作用があることが知られているため、芍薬甘草湯を終了することでむくみが改善する可能性を考えた。
最近は足がつる症状が全くないことを患者さまに確認したため、薬剤師は「足がつる症状がないこと」「むくみが芍薬甘草湯による副作用の可能性もあること」を医師に情報提供したところ、次回の処方で芍薬甘草湯は中止となった。
その後も足がつる症状はなく、むくみの症状も改善したためスピロノラクトンの処方も中止となった。