コーポレート・ガバナンス
当社のコーポレート・ガバナンスの状況は以下のとおりです。
コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
当社グループは、調剤薬局事業及びコスメ&ドラッグストア事業を主として展開し、いずれも人々の健康を担う性質上コンプライアンスを最重視した健全かつ透明な事業活動を継続することが、不可欠と認識しています。これらを実現する体制として、当社は、監査役会設置会社を採用し、経営上重要な意思決定及び業務執行のほか、経営全般に対する監督機能を発揮しています。
また、事業経営から独立した内部監査室によるガバナンス・プロセス、リスクマネジメント及びコントロールに関するすべての経営諸活動に及ぶものについての内部監査により、関係法令及び社内諸規則・ルールの遵守を徹底しています。上記のほか、当社グループのコンプライアンス体制の確立、浸透、定着という目的を達成するためのコンプライアンス委員会、グループ全体を俯瞰し網羅的なリスク管理を実現するためのリスクマネジメント委員会、サステナビリティ経営体制の確立、浸透、定着という目的を達成するためのサステナビリティ委員会を設置し、コーポレート・ガバナンスの充実を図っています。
コーポレート・ガバナンス体制の概要
当社は、監査役会設置会社を採用しており、任意の諮問機関として指名・報酬等諮問委員会を設置しています。また、執行役員制度を導入することで経営の意思決定・監督機能と業務執行の機能を分離するとともに、コーポレート・ガバナンス強化のため、コンプライアンス委員会、リスクマネジメント委員会及びサステナビリティ委員会を設置し、各施策を管理・推進しています。
取締役会
取締役会は、監督機能強化の観点から、独立社外取締役が3分の1以上となるよう構成しています。また、当社の経営戦略及び中長期的な企業価値向上に資する監督機能を備えるためのスキルセットを策定の上、各役員のスキル及びジェンダー等多様性のバランスを考慮し構成しています。中長期的な企業価値向上のため、経営方針及び経営計画の策定、重要な業務執行の意思決定を行うとともに、取締役の業務執行の監督・評価、内部統制やリスクマネジメント体制等の整備を行うことで経営の健全性を確保することに資するものとしております。
2023年度は12回開催し、主に、事業戦略、コンプライアンス、リスクマネジメント、内部監査の状況、マテリアリティに関する取り組み、人的資本経営における戦略等に関して議論を行いました。社外取締役は、会社の重要な意思決定に際し、各スキルに基づく助言に加え、多角的な立場から適切な助言をもって経営に参画するとともに、高い独立性により監督機能を有効に発揮しています。
2023年度における各役員の出席状況は以下のとおりです。
氏名 | 役職 | 出席状況(出席率) |
---|---|---|
大谷 喜一 ◎ |
代表取締役社長 |
12回中12回(100%) |
首藤 正一 |
代表取締役専務 |
12回中12回(100%) |
水島 利英 |
代表取締役専務 |
12回中12回(100%) |
大石 美也 |
代表取締役専務 |
12回中12回(100%) |
木明 理絵子 |
取締役 |
12回中12回(100%) |
髙倉 信行 |
取締役 |
10回中10回(100%) |
石川 香織 |
取締役 |
10回中10回(100%) |
遠藤 典子 |
社外取締役 |
12回中11回(92%) |
伊藤 順朗 |
社外取締役 |
12回中12回(100%) |
山添 茂 |
社外取締役 |
12回中12回(100%) |
栗山 英樹 |
社外取締役 |
12回中10回(83%) |
川村 幸一 |
常勤監査役 |
12回中12回(100%) |
居林 彬 |
社外監査役 |
12回中12回(100%) |
村松 修 |
社外監査役 |
12回中12回(100%) |
氏名の後の◎は議長を示しています。
髙倉信行氏及び石川香織氏は、取締役に就任(2023年7月)以降に開催された取締役会を対象としています。
現在の取締役会は、社外取締役5名を含む11名(男性7名、女性4名)で構成されており、議長は代表取締役専務首藤正一が務めています。
監査役会
監査役会は、取締役の職務執行の監査を行うとともに、会計監査毎に会計監査人との意見交換を行い、法令、定款及び会計面に関する監査役監査の精度向上に努めています。また、会計監査人の子会社に対する監査に同行し、監査機能の強化を図っています。
社外監査役は、常勤監査役とともに、監査方針及び監査計画を策定し、経営に係る重要文書の閲覧、計算書類・参考書類の監査、株主総会の提出議案の監査、取締役の業務執行状況の確認を実施し、監査役会での討議を通じて、取締役及び取締役会に助言、提言、勧告を行っています。内部監査室との連携のため、内部監査定例会に四半期に一度参加し、報告を受けています。
2023年度は12回開催し、主に監査方針・計画の策定、監査報告書の作成、会計監査の相当性、会計監査人の評価・報酬の同意、内部統制システムの整備・運用状況の確認等を行いました。コンプライアンスを意識した事業運営が行われるよう取締役会及び業務執行の監査を実施するために協議し、具体的な施策の監視・監督、助言を行っています。
2023年度における各監査役の出席状況は以下のとおりです。
氏名 | 役職 | 出席状況(出席率) |
---|---|---|
川村 幸一 |
常勤監査役 |
12回中12回(100%) |
居林 彬 |
社外監査役 |
12回中12回(100%) |
村松 修 |
社外監査役 |
12回中12回(100%) |
なお、現在の監査役会は、社外監査役2名を含め3名で構成されており、常勤監査役は川村幸一氏が務めています。同氏は当社主要子会社の経理部長、同社監査役として、決算手続、財務諸表の作成、監査業務等に従事しており、財務及び会計に関する豊富な知見を有しています。
佐野綾子氏は弁護士として企業法務に関する幅広い知見に加え、税務に関する見識を有しています。水谷美奈子氏は税理士としての経験から、財務・会計に関する専門的知見を豊富に有しており、各監査役それぞれが財務・会計に関する十分な知見を有しています。
指名・報酬等諮問委員会
取締役の指名・報酬等に関する手続の公正性・透明性・客観性を強化し、コーポレート・ガバナンスの充実を図るため、任意の諮問機関として指名・報酬等諮問委員会を設置しており、その構成は独立役員が半数以上となるよう取締役会にて決議しています。適切な経営体制の構築及び経営の透明性の確保に資することを目的として、主に取締役の選任・解任、後継者計画、役員報酬について審議を行い、取締役会に意見を述べるものとしています。
現在の指名・報酬等諮問委員会は、取締役3名で構成されており、うち2名は独立社外取締役です。2023年度は2回開催し、取締役候補者及びスキルマトリックス、後継者計画、役員報酬について審議を行いました。
2023年度における各委員の出席状況は以下のとおりです。
氏名 | 役職 | 出席状況(出席率) |
---|---|---|
大谷 喜一 ◎ |
代表取締役社長 |
2回中2回(100%) |
遠藤 典子 |
社外取締役 |
2回中2回(100%) |
山添 茂 |
社外取締役 |
2回中2回(100%) |
氏名の後の◎は委員長を示しています。
なお、現在の指名・報酬等諮問委員会においては、委員長を独立社外取締役綿引万里子氏とし、委員を独立社外取締役遠藤典子氏及び代表取締役社長大谷喜一とする3名で構成されています。
常務会
常務会は、社長及び専務取締役により構成し、経営の意思決定の迅速化を目的として取締役会の委嘱を受けた事項やその他経営に関する重要な事項を審議・決定することを目的として設置しています。
経営会議
経営会議は、実務面におけるモニタリング機能を目的として、当社グループの取締役、常勤監査役、執行役員及び部長職により構成し、月2回開催しています。各部門の業務執行についての討議により、相互牽制機能を働かせています。
コンプライアンス委員会
コンプライアンス委員会は、当社グループのコンプライアンス体制の確立、浸透、定着の達成を目的として設置し、その構成は取締役会にて決議しています。
6か月に1回をめどとして定期的に開催するほか、必要に応じ随時開催することとし、当社グループのコンプライアンス推進に関する方針及び施策、重大なコンプライアンス違反に関する再発防止策、個別の通報に対する処理方針等について審議、検討し、取締役会へ報告または意見具申することとしています。また、通報については、内部通報者保護の観点から、外部組織への委託により内部通報窓口「コンプライアンス ホットライン」を設置しています。通報への対応を含め、必要に応じて外部の弁護士の法的な評価や意見等を得て、審議、検討を行うものとしています。
現在のコンプライアンス委員会は、委員長を代表取締役社長とし、副委員長を代表取締役専務(業務サポート管掌)、委員を代表取締役専務2名、リスクマネジメント管掌取締役及び常勤監査役として構成し、事務局はリスクマネジメント室としています。
なお、個別の通報について審議、検討する委員会には、通報内容に応じ、関係する役員及び関係する当社グループ会社の社長その他これに準じる責任者として委員長または副委員長が指定する役職員を臨時委員として参加させることとしています。
リスクマネジメント委員会
リスクマネジメント委員会は、当社グループ全体を俯瞰した一元的なリスク管理の実現と事業環境の変化により生じる新たなリスク事象の見落としを防止し、網羅的なリスク管理の実現を目的として設置し、その構成は取締役会にて決議しています。また、適宜弁護士をはじめとする企業を取り巻くリスクに関する外部専門家より助言をいただくものとしています。
委員会では、主にリスク項目・評価の見直しや各リスク担当部署における進捗管理を行うものとしています。
現在のリスクマネジメント委員会は、委員長を代表取締役社長とし、リスクマネジメント管掌取締役及び各リスク担当部署の責任者により構成し、事務局はリスクマネジメント室長、業務サポート本部長、総務部長、経営企画室長及びサステナビリティ推進室長としています。
サステナビリティ委員会
サステナビリティ委員会は、当社グループのサステナビリティ経営体制の確立、浸透、定着の達成を目的として設置し、その構成は取締役会にて決議しています。
委員会として主にサステナビリティ経営の推進に関する審議、検討を行うほか、サステナビリティ経営に係る重要事項について取締役会へ上程及び報告するものとしています。
現在のサステナビリティ委員会は、委員長を代表取締役社長とし、副委員長を代表取締役専務、委員を各本部長、リスクマネジメント室長、施設デザイン室長、内部監査室長、経営企画室長、企業情報部長、主要各子会社社長として構成し、事務局はサステナビリティ推進室としています。
内部監査の状況
当社は、内部監査機能の充実、強化を図るため、事業経営から独立した内部監査室を設置しています。内部監査の範囲は、ガバナンス・プロセス、リスクマネジメント及びコントロールに関するすべての経営諸活動に及ぶものとしており、内部監査室は、監査計画の立案を行い、原則として当社グループの全部門に対して年1回以上の監査手続を実施し、監査報告書の作成、改善指示書の作成等を行っています。また、通常の業務監査とともに、個人情報保護システムの運用状況等について個人情報保護監査を行っています。
内部監査室は、監査役会及び会計監査人と連携し重複業務の調整及び業務品質の向上を図るとともに、監査結果を含む活動状況について、代表取締役社長、取締役会及び監査役会に直接報告を行うものとしています。
また、内部監査の状況は経営会議において報告し、グループ各事業部と連携のうえ、個別指導及び再監査によりコンプライアンス向上に努めています。
なお、2024年5月1日現在の内部監査室は12名で構成されています。
スキルマトリックス
氏名 | 独立性 (社外のみ) |
経営経験 | 財務・金融 | 法務・コンプライアンス | サステナビリティ経営 | ファーマシー事業 | リテール事業 |
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代表取締役社長 大谷 喜一 |
● | ● | ● | ● | ● | ||
代表取締役専務 首藤 正一 |
● | ● | ● | ||||
代表取締役専務 水島 利英 |
● | ● | ● | ● | ● | ||
代表取締役専務 大石 美也 |
● | ● | ● | ● | |||
取締役 木明 理絵子 |
● | ● | ● | ||||
取締役 髙倉 信行 |
● | ● | |||||
社外取締役 遠藤 典子 |
● |
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● |
● |
● |
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社外取締役 栗山 英樹 |
● |
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社外取締役 綿引 万里子 |
● |
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● |
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社外取締役 服部 暢達 |
● |
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● |
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社外取締役 木村 成樹 |
● |
● |
● |
● |
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● |
常勤監査役 川村 幸一 |
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● |
● |
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社外監査役 佐野 綾子 |
● |
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● |
● |
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社外監査役 水谷 美奈子 |
● |
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● |
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氏名 |
スキルの根拠となる経験等 |
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代表取締役社長 大谷 喜一 |
経営経験:当社代表取締役社長 財務・金融:代表取締役として財務戦略を推進 サステナビリティ経営:サステナビリティ委員会委員長としてサステナビリティ経営を推進 ファーマシー事業:薬剤師資格保有、薬局事業を創業し事業を拡大 リテール事業:ドラッグストア事業を創業し事業を拡大 |
代表取締役専務 首藤 正一 |
経営経験:当社代表取締役、株式会社アインファーマシーズ代表取締役社長 財務・金融:当社開発統括管掌 ファーマシー事業:当社医薬運営統括管掌 |
代表取締役専務 水島 利英 |
経営経験:当社代表取締役 財務・金融:当社業務サポート管掌として財務戦略を推進 サステナビリティ経営:サステナビリティ委員会副委員長としてサステナビリティ経営を推進 ファーマシー事業:当社運営統括管掌の経験、株式会社ホールセールスターズ代表取締役社長 リテール事業:当社物販運営統括管掌 |
代表取締役専務 大石 美也 |
経営経験:当社代表取締役、株式会社アインファーマシーズ代表取締役社長の経験 サステナビリティ経営:マテリアリティ「地域医療への貢献」、「安全・安心と信頼」、「健全な経営基盤」、「地域社会・取引先との連携」の担当責任者として取り組みを推進した経験 ファーマシー事業:薬剤師資格保有、当社医薬運営統括本部長の経験 リテール事業:株式会社アインファーマシーズ代表取締役社長の経験 |
取締役 木明 理絵子 |
経営経験:当社取締役、株式会社アユーララボラトリーズ代表取締役社長の経験 サステナビリティ経営:当社人事本部長としてダイバーシティ及び女性活躍推進を主導 リテール事業:当社物販事業部長及び株式会社アユーララボラトリーズ代表取締役社長の経験 |
取締役 髙倉 信行 |
法務・コンプライアンス:当社リスクマネジメント管掌、帝人グループCSR最高責任者及びCSR管掌として同グループのコンプライアンスやリスクマネジメントに関してCSRの視点から対応を主導した経験 サステナビリティ経営:当社サステナビリティ経営の体系化において中核的な役割を担った経験、帝人グループCSR最高責任者及びCSR管掌として同グループのCSR推進を主導した経験 |
社外取締役 遠藤 典子 |
財務・金融:経済誌編集者としての経歴から国際金融・財政政策・マクロ経済等の知見 法務・コンプライアンス:大学においてリスク・セキュリティガバナンスを研究 サステナビリティ経営:公共政策研究(エネルギー分野)を通したエネルギー・環境問題への知見 |
社外取締役 栗山 英樹 |
サステナビリティ経営:プロ野球チーム監督及び野球日本代表監督として人材育成に尽力した経験から組織におけるガバナンスや人的資本等の知見 |
社外取締役 綿引 万里子 |
法務・コンプライアンス:弁護士資格保有、裁判官経験 |
社外取締役 服部 暢達 |
財務・金融:ゴールドマン・サックス証券会社(現 ゴールドマン・サックス証券株式会社)マネージング・ディレクターの経験、一橋大学大学院国際企業戦略研究科客員教授の経験、早稲田大学大学院経営管理研究科客員教授、慶應義塾大学大学院経営管理研究科客員教授 |
社外取締役 木村 成樹 |
経営経験:株式会社セブン&アイ・ホールディングス取締役の経験、株式会社セブン-イレブン・ジャパン取締役 財務・金融:株式会社セブン-イレブン・ジャパン会計管理本部長の経験、同社管理本部長 法務・コンプライアンス:株式会社セブン-イレブン・ジャパン管理本部長 リテール事業:株式会社セブン&アイ・ホールディングス取締役の経験、株式会社セブン-イレブン・ジャパン取締役 |
常勤監査役 川村 幸一 |
財務・金融:株式会社アインメディカルシステムズ(現 当社)経理部長及び同社常勤監査役の経験、当社常勤監査役 法務・コンプライアンス:当社総務部長の経験、当社常勤監査役 |
社外監査役 佐野 綾子 |
財務・金融:ゴールドマン・サックス証券会社(現 ゴールドマン・サックス証券株式会社)勤務経験、税理士業務 法務・コンプライアンス:弁護士資格保有、他社社外取締役としてリスク案件レビューチームの経験、他社社外監査役 |
社外監査役 水谷 美奈子 |
財務・金融:税理士資格保有 |
スキルの内容及び選定理由
当社は、取締役会で必要とするスキルセットについて、ファーマシー事業とリテール事業を両軸とした事業成長を経営戦略としていること、また、中長期的な企業価値向上に資する監督機能を備えるためのスキルについて、指名・報酬等諮問委員会での審議を経て取締役会で検討し、選定しています。
必要なスキル | スキルの内容 | 選定の理由 |
---|---|---|
経営経験 |
上場企業又は中核事業会社の経営経験 |
中長期的な企業価値向上のための適切な経営戦略の構築及び経営陣による執行への実効的な監督に必要なため |
財務・金融 |
公認会計士資格保有、税理士資格保有、 |
健全な経営の実現及び経営戦略と連動した財務戦略の推進に必要なため |
法務・ |
弁護士資格保有、監査役経験、法務・リスク管理・内部監査・コンプライアンス部門での業務経験、専門知見保有 |
企業活動におけるさまざまなリスクとコンプライアンスの的確な認識と管理が適切なマネジメントの実行に必要なため |
サステナビリティ |
人的資本・環境保護等のサステナビリティ経営に関する業務・マネジメント経験、専門知見保有 |
持続可能な事業の発展と中長期的な企業価値向上の実現のための適切な経営戦略の推進に必要なため |
ファーマシー事業 |
市場開発(店舗営業・開発・新規取り組み等)、医療政策(法規等の改正を見据えた戦略策定、運営)等ファーマシー事業に関する知識・経験 |
医療業界における保険制度及び法的規制等の事業領域全般を俯瞰し、業務執行の実効的な監督に必要なため |
リテール事業 |
市場・商品開発、ブランド育成等、リテール事業に関する知識・経験 |
小売業界における市場動向等の事業領域全般を俯瞰し、業務執行の実効的な監督に必要なため |
社外取締役及び社外監査役の独立性に関する判断基準
当社は、社外取締役及び社外監査役の独立性について客観的に判断するため、独自に「社外取締役及び社外監査役の独立性に関する判断基準」及び「株主の議決権行使の判断に影響を及ぼす恐れがないものと判断する軽微基準」を定めています。
社外取締役及び社外監査役の独立性に関する判断基準
当社の社外取締役または社外監査役(以下、社外役員)が以下に定める要件を満たすと判断される場合に、当該社外役員は当社に対し充分な独立性を有していると判断する。
1. 現在または過去10年間において、当社または当社の連結子会社(以下、当社グループ)の業務執行者でないこと。
2. 現在または過去5年間において、以下(1)~(9)のいずれにも該当しないこと。
(1) 当社の総議決権の10%以上の株式を直接もしくは間接的に有する者またはその業務執行者
(2) 当社グループが総議決権の10%以上の株式を直接もしくは間接的に有する者またはその業務執行者
(3) 当社グループを主要な取引先とする者(当社グループへの売上高がその者の年間連結売上高の2%以上である者をいう)またはその業務執行者
(4) 当社グループの主要な取引先(その者への売上高が当社グループの年間連結売上高の2%以上である者をいう)またはその業務執行者
(5) 当社グループから役員報酬以外に、その者の年間連結売上高(年間連結売上収益)の2%または1,000万円のいずれか高い方の額を超える金銭その他の財産を得ているコンサルタント、会計専門家または法律専門家(当該財産を得ているものが法人、組合等の団体である場合は、当該団体に所属する者をいう)
(6) 当社グループから、当該団体の年間総費用の30%または1,000万円のいずれか高い方の額を超える寄付または助成を受けている者またはその業務執行者
(7) 当社グループの主要な借入先(当社グループの連結資産合計の2%以上の額を当社に融資している者)またはその業務執行者
(8) 当社グループの会計監査人である監査法人に所属する者
(9) 当社の業務執行者が他の会社の社外役員である場合の当該他の会社の業務執行者
3. 当社グループの業務執行者及び上記2.に掲げる者が重要な者(社外取締役を除く取締役、社外監査役を除く監査役、執行役員及び部長級以上の使用人をいう)である場合、その配偶者または二親等内の親族でないこと。
2023年11月28日制定
株主の議決権行使の判断に影響を及ぼす恐れがないものと判断する軽微基準
当社の社外取締役または社外監査役(以下、社外役員)が以下に定める要件を満たすと判断される場合に、当該社外役員の属性情報は株主の議決権行使の判断に影響を及ぼす恐れがないものと判断する。
1. 直近事業年度において、当社グループとの取引額が双方ともに年間連結売上高の1%未満である取引先またはその業務執行者
2. 直近事業年度において、当社グループからの寄付または助成が1,000万円以下である者またはその業務執行者
2023年11月28日制定
サクセッションプラン
指名・報酬等諮問委員会において、次期社長に求められる人物像の議論を行ったうえで、人材育成委員会(社長、役付取締役、人事担当役員)で候補者の選定、育成計画の策定・実行を行い、指名・報酬等諮問委員会で育成状況の評価・監督を行うものとしています。現在は、後継者候補の評価、絞り込み・入れ替えのステップを行っています。
サクセッションプランのステップ
- ロードマップの立案
- あるべき社長像と評価基準の策定
- 後継者候補の選出
- 育成計画の策定・実施
- 後継者候補の評価、絞り込み・入れ替え
- 最終候補者に対する評価と候補者の指名
- 指名後のサポート
候補者の育成
次期社長に求められる人物像については、中長期的な事業価値向上の実現を主眼とし、事業運営能力・経験、ファイナンス等に関する深い知見に加え、誠実な人柄を兼ね備える等を要件とし、数名の候補者を選定し、グループ会社を含めた取締役や執行役員として会社経営や事業運営等を通じた具体的な経験を積むことで育成を図っています。
候補者の評価
候補者については、求められる要件に基づいた評価に加え、指名・報酬等諮問委員会委員である社外取締役による面談を適宜実施することで人物像の把握を行うとともに、人材育成委員会で審議のもと、必要に応じて要件・プロセスの見直し、候補者の入れ替えを実施しています。なお、最終候補者については、指名・報酬等諮問委員会での審議を経て、取締役会で報告しています。