地域社会・地域住民の皆さま
当社グループは、健康な社会づくり等社会分野課題への貢献、そして持続可能な社会の実現を目指し、取り組みをすすめています。
プロボノ活動(健康イベント)
当社グループでは、地域住民の皆さまへの医療や健康の啓発活動を全国各地で開催するとともに、認知症サポーターの養成等を通じて、地域の健康維持・増進に貢献しています。
2023年度は、健康サポート薬局におけるイベントの実施や職業体験の受け入れ、小中学校への出張授業等、500件以上のボランティア活動に現地の社員が参加しました。
※プロボノとは、各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般のこと
健康サポート薬局におけるイベント
薬局周辺地域にお住まいの方を対象に、健康増進を目的とした薬局イベントを開催しています。また、地域コミュニティからご依頼をいただき、会合や高齢者等施設にて薬剤師による勉強会を開催。薬の正しい飲み方、在宅医療、認知症予防等、さまざまなテーマで勉強会を実施しています。
がん早期発見啓発活動
当社グループではピンクリボン月間にあわせて、毎年10月1日からの1ヶ月間がんの早期発見を目的とした啓発活動を行っています。
ピンクリボンは乳がんの「早期発見・早期診断・早期治療」の大切さを伝える世界規模のキャンペーンシンボルマークです。 診断と治療の進歩により早期発見・早期治療が可能となっていることから、がん検診の受診率を向上させ、がんを早期に発見することが極めて重要です。私たちは地域の皆さまの健康を願い医療を担う調剤薬局として、ピンクリボン活動に取り組むとともに、すべての患者さまへがん検診の重要性について呼びかけを行っています。
乳腺科専門医師による講演会の開催
市民講座にて乳がんモデルを使用した触診体験を実施
脳卒中予防を目的とした心房細動の早期発見活動
薬局内や地域のイベント会場に設置した心電計付き血圧計を用いてご希望の方に測定を行います。連動する専用アプリによる解析結果及び薬剤師によるチェックシートから心房細動のリスクを確認し、心房細動の可能性が示唆された場合には、かかりつけ医をはじめとした専門医療機関への受診勧奨、トレーシングレポート※を実施しています。
※トレーシングレポートとは、患者さまより聞き取った項目の治療上必要な情報を医師へフィードバックすること。「緊急性は低いものの、処方医に情報提供した方が望ましい」と判断された内容を、医師へ情報伝達することにより情報の共有化を図るとともに、今後の治療へ繋げていくことを目的としている
認知症サポーターの養成
2013年4月より認知症サポーター養成を本格的に開始し、患者さまやそのご家族に対し適切な対応ができるスタッフを育成しています。2016年度新入社員研修より入社社員全員が養成講座を受講し、その証であるオレンジリングを身につけています。
また認知症における薬物治療の専門家である「認知症研修認定薬剤師」の取得支援も、積極的に行っています。
禁煙サポート活動
2010年より当社グループでは禁煙サポートに取り組み、薬剤師法第1条に規定されている薬剤師の責務「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする。」を果たすべく活動を続けています。この活動を通じ、禁煙支援のできる薬剤師を育成しています。
薬物乱用防止活動
覚せい剤や大麻等、医療目的にない薬物の乱用防止活動を推進しています。地域の方々に向けた啓発ポスターの掲示をはじめ、学校薬剤師として、各地の小中高等学校での薬物乱用防止活動も行っています。
学校薬剤師
全国各地の小中高等学校等で、児童生徒の健康向上のための活動を実施しています。 学校薬剤師は、校内の水道やプールの水質検査をはじめ、アレルギー疾患の原因となるダニアレルゲン検査、炭酸ガス等の空気検査、明るさやまぶしさを調べる照度検査等を実施し、児童生徒の快適な学校環境衛生の保全に努めています。
職業体験の開催
こども職業体験
当社グループの一部薬局では毎年夏休み期間を中心に小学生を対象とした「こども職業体験」を開催しています。お菓子やジュースを薬に見立てて、薬局で働く薬剤師の仕事を実際に体験してもらうことで、薬局を身近なものに感じていただき、また、一緒に参加される保護者の方々を含め、薬局の仕組みや調剤の工程等を知ってもらうことで、薬物療法や薬局の役割について深く理解していただく機会にもなっています。
中学校出張授業
当社グループの薬局スタッフが地域の中学校に出向き、職業体験の授業を実施しています。処方箋チェックから粉薬や軟膏の調剤体験、服薬指導ロールプレイング等、薬剤師の仕事の一部を体験していただくことで、薬剤師という職業への理解を深めていただくとともに、将来の夢や職業観、キャリアについて考えていただくような機会となっています。
熱中症対策
患者さま・地域住民の皆さまに、正しい知識で熱中症を予防し、健康に夏を過ごしていただくため、当社グループでは毎年、全国の薬局で啓発活動に取り組んでいます。
「薬と健康の習慣」啓発活動
日本薬剤師会及び都道府県薬剤師会が主催する「薬と健康の習慣」の啓発活動に協力しています。期間中は、全国のアイングループ店舗で啓発ポスターの掲示や、薬・サプリメントの相談など地域住民に向けた健康イベント等を実施し、より健康で持続可能な社会の実現に向け取り組んでいきます。
- 当社リリース(2024年10月17日)
自治体・他業種との連携
北海道札幌市「さっぽろまちづくりパートナー協定」
「さっぽろまちづくりパートナー協定」は2008年度より企業と札幌市がまちづくりに関して協力体制を構築するために締結している協定です。この協定では、札幌市の複数分野の施策・事業において連携・協力し合うことNPOや地域団体等が行っているまちづくり活動とも連携・協力すること、または、企業が自らまちづくり活動に取り組むことを取り決めています。
当社グループ自らがまちづくりに参加していくことはもちろんのこと、札幌市と連携することで、双方の強みを生かしながら「市民力を結集したまちづくり」に取り組んでいきます。
「札幌市LGBTフレンドリー企業」登録
株式会社アインホールディングス及び株式会社アインファーマシーズは、2024年5月、LGBTに関する取り組みを推進する企業として「札幌市LGBTフレンドリー企業」に登録されました。札幌市では、互いの個性や多様性を認め合い、誰もが生きがいと誇りを持つことができるまちの実現を目指し、札幌市LGBTフレンドリー指標制度を導入しています。
当社グループではLGBTQに関する取り組みとして、基本方針の策定をはじめ、啓発、内部体制、福利厚生、配慮等の取り組みを実施しています。
「こどもまんなか応援サポーター」宣言
当社グループは2023年12月より、こども家庭庁や北海道庁が自治体・企業・個人などを対象に広く呼びかけている「こどもまんなか応援サポーター」になることを宣言いたしました。
当社グループ自らがこどもと子育てを応援する社会づくりに取り組んでいくことはもちろん、自治体などとも連携することでさまざまな取り組みを展開していきます。
※こどもまんなか応援サポーターとは(こども家庭庁より)
こどもたちのために何がもっともよいことかを常に考え、こどもたちが健やかで幸せに成長できる社会を実現するという「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同し、自らもアクションに取り組む個人、団体・企業、自治体等を、「こどもまんなか応援サポーター」と呼んでいます。
富山県黒部市「まちづくりパートナーシップ協定」
2022年、富山県黒部市と「まちづくりパートナーシップ協定」を締結しました。市内で災害が発生した場合、避難所等への支援物資(医薬品や食料品等)の供給や配送、薬剤師等の派遣による巡回相談を行うほか、在宅医療や健康イベントの実施、心房細動の早期発見への取り組み等において協力を進めており、アイングループも安全で安心なまちづくりに取り組んでいきます。
医療用医薬品の配送回数削減トライアルの実施
適切な在庫コントロールを行うことで、医薬品配送回数の削減に取り組んでいます。 当社グループの強みを生かし、卸会社と協業して、CO₂削減による地球環境への配慮や効率性、社員の働きがい等を実現した、持続可能な新たな医薬品流通モデルの構築へ向けた取り組みを行っています。 これからも医療、卸両業界全体に貢献していきます。
共同リリース(2020年2月27日)オンライン診療・オンライン服薬指導と連動したドローン実証実験を実施
医薬品や日用品等、配送体制の維持が困難となりつつある地域の課題解決と、ウィズコロナ時代における診療・服薬指導及び配送時の感染リスク低減に貢献することを目的とした実証実験にも取り組んでいます。
国内初、屋外での小型低速ロボットによる処方箋医薬品配送の実証実験を実施
非対面・非接触のサービスニーズが高まる中、診察、服薬指導、医薬品の受け取りまでを完結できることで、患者さまの薬物治療の継続へ貢献できるものと考え、実証実験を行いました。
処方箋医薬品当日配送の実証を実施 -「ゆうパック」による当日配送スキームの構築 -
患者さまのニーズが変化する中、日本郵便株式会社及び当社は安全かつ迅速な医薬品流通ネットワークを構築することが必須であると考え、両者が持つリソースやノウハウを融合・活用して医薬品の新たな配送スキームを構築することに合意し、実証を開始しました。
NPO・NGOとの連携/寄付・協賛を通じた活動
国際教育音楽祭 パシフィック・ミュージック・フェスティバルへの協賛
パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、20世紀を代表する指揮者、作曲家のレナード・バーンスタインによって1990年に札幌に創設された国際教育音楽祭です。PMFの中心は、世界を代表する音楽家を教授陣に迎え、オーディションで選ばれた世界各地から集まる若手音楽家を育成する教育プログラム「PMFアカデミー」。豊かな才能を持つアカデミー生たちは、毎年7月の約1カ月間、教授陣から高い技術と豊富な経験を受けつぎ、音楽を通じた国際交流、国際相互理解を深めています。教育の成果は、札幌をはじめ各地で開催される演奏会で広く披露されます。
一般社団法人 札幌大学ウレシパクラブへの協賛
「ウレシパ」とはアイヌ語で「育てあい」を意味します。札幌大学は、 2010年からアイヌの若者に対する奨学生制度を創設し、未来のアイヌ文化の担い手として大切に育て、一般市民や志の高い企業とともに、多文化共生コミュニティのモデルを創出するウレシパ・プロジェクトを行っています。2013年4月からは一般社団法人として活動しており、当社グループは、このウレシパ・プロジェクトに賛同し、この取り組みに協賛しています。
一般社団法人 札幌大学ウレシパクラブへの協賛劇団四季「こころの劇場」への協賛
「こころの劇場」は、子ども達に「生命の大切さ」「人を思いやる心」「信じあう喜び」等、人が生きていく上で大切なものを、舞台を通じて語りかけることを目的に2008年より劇団四季が行っているもので、北は北海道・利尻島から南は沖縄県・石垣島/宮古島まで、日本全国の子ども達を無料で劇場に招待しています。
劇団四季「こころの劇場」「ピンクリボン in SAPPORO」への協賛
「ピンクリボン in SAPPORO」では2016年より、乳がん検診の必要性や、患者さま・医療関係者・市民の交流の場づくりを目指して、さまざまな活動を行っています。
「ピンクリボン in SAPPORO」その他主な活動内容
実施年 | 活動内容 |
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2016年 | 東日本大震災復興支援「未来絵PROJECT巡回展」への協賛 |
2017年 |
札幌国際芸術祭2017(SIAF2017)への協賛 |
2017年 | 2017 冬季アジア札幌大会への寄付 |
2017年 | 金沢大学「メディークウォリティ・セキュリティ講座」への寄附 |
2017年~ |
「Osaka Great Santa Run」のゴールドパートナーとして協賛 |
2021年 |
日本青年国際交流機構 「スリランカ教育支援 One More Child Goes To School Project」への寄付 |
2021年 |
公益信託経団連自然保護基金への寄附 |
2022年 |
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 「子どもの食 応援ボックス」への寄付 |
2022年~ |
「Tokyo Great Santa Run」のシルバーパートナーとして協賛 |